割烹事業は営業段階でトントン
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弊社とアドバイザリー契約を締結後、企業価値の評価を実施したところ、お店の土地の評価が地方都市にしては高かった一方、事業自体は営業段階の利益がトントンで、営業権部分の評価が大きくならず、社長の売却希望価格との開きがかなりありました。
飲食事業は多店舗展開している場合を除き、営業段階で大して利益が獲得できていない結果、事業の評価額は高くならないことが多いのです。
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弊社とアドバイザリー契約を締結後、企業価値の評価を実施したところ、お店の土地の評価が地方都市にしては高かった一方、事業自体は営業段階の利益がトントンで、営業権部分の評価が大きくならず、社長の売却希望価格との開きがかなりありました。
飲食事業は多店舗展開している場合を除き、営業段階で大して利益が獲得できていない結果、事業の評価額は高くならないことが多いのです。
和食割烹Cを営む会社の社長は70歳も半ばになり、体力の衰えを自覚せざるを得なくなって、ようやく事業承継をどうするかを考えだしたそうです。
弊社にご連絡をいただき、初回の面談時に判明したことは、社長には東京のサラリーマンに嫁いだ娘さんがお一人いらっしゃるだけで、その彼女は割烹事業には興味もなく、後継者にはなりえないこと、自社内のスタッフにもこれといった後継候補は皆無であるということ、従って、事業を今後大きく育ててくれるような会社に譲渡したいといいうことでした。
そして、譲渡代金の一部は、その娘さんに残せるようにしたいとのご希望をお持ちでした。
成約式はその上場会社の本社の役員室に呼ばれて、副社長様をはじめ担当役員の皆様がお祝いをして下さり、社長は車いすでの参加となりましたが、人生でこれほど嬉しかった日はないと感涙されておられました。
その後まもなく、社長がお亡くなりになったことをお医者様である娘さんからの連絡で知ることとなりました。
成約式後には、娘さんにその式の様子などを細やかに興奮した口調でお話しされて、とても喜んでいらっしゃったようです。
娘さんは、自分が後継者になれずに少し後ろめたい気持ちがあったようで、父の喜ぶ顔を見て安堵されたとおっしゃっていました。
社長の生前にM&Aを成約させることができ、当社チームもとても良い仕事ができたと喜びでいっぱいでした。
リビルト事業が高収益であり、その品質レベルが高かったことから、こういった企業を求めておられる複数の候補先企業のリストの中から、いくつかの企業に打診をしたところ、すぐに買収を検討したいとの回答を頂いたのが某上場企業でした。
早速、病院へ足を運んで社長に説明をし、数日後には準備した資料をもって買い手候補企業を訪ね、売り手企業の状況とともに、社長の体調の件もお話ししたところ、迅速に社内稟議を進めて頂きました。
話はとんとん拍子に進んで、基本合意にまで至り、その後の詳細調査(DD)も非常にスピーディに実施して頂きました。
最終的に、社長の生前にM&Aが成立し、世界に名だたる上場企業と言う素晴らしい引受先に自分が育てた事業を承継してもらえたことで、社長は安堵の表情を浮かべておられたのが印象的でした。
関東にある自動車部品の販売やリビルトをしているA会社は、後継者が不在で事業を継ぐ人がいませんでした。
社長に子供はいたものの、その娘さんは都内の病院に勤務するお医者様で、その娘さんは医業を諦めてまで、父親の会社を継ぐという決心がつきませんでした。
父である社長も、そういった娘さんのご意向を理解して、娘さんに会社を継ぐことについての話をしたことは一度もなかったようです。
業況は順調で、売上規模は10億円弱、利益率も高く、非常に優良な企業でした。
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