財務調査を進めて実態バランスを確定する一方、事業調査を並行して進める中で、営業赤字の原因が判明しました。
売上第2位のEC物販企業の収益性が極めて低く、人件費の配賦まで考慮すれば大きく赤字である可能性が高いことでした。
会社は売上規模が大きいことをもって、「儲かっている」という理解で同社の要望にはすべて応じることにしていましたが、現場作業員の同社の作業にかかる実際時間を勘案すれば、儲
かっているどころか、大きく赤字であること判明しました。
同社の商品は細かい廉価な商品が多く、同社からの出荷指示に従って現場のパート社員がピッキングを行い、箱にパッキングして、チラシや説明書等を同梱するものですが、他の顧客の作業に比して多くのパート社員が作業に取り組んでいたのですが、パート社員の人件費まで考慮すれば、赤字になることが判明しました。